「広告費をあまりかけられないなかで、効果の出やすい販促方法を知りたい」
新規のお客様を増やしたい、リピーターを増やして売上を安定させたいと考えながらも、何から取り組めばよいか悩んでいる飲食店も多いのではないでしょうか。
しかし、飲食店の販促では、目的が曖昧なまま広告を出したり、流行っている施策だけを取り入れたりしても、思うような集客につながらないことがあります。販促で成果を出すには、自店の目的や予算に合った販促方法を選ぶことが何より大切です。
この記事では、飲食店の販促が必要な理由から、失敗しやすいポイント、成功させる手順、新規集客・リピーター獲得に役立つ具体的なアイデアまでわかりやすく解説します。
低予算で始められる販促方法も紹介しますので、自店に合う集客方法を見つけたい方は、ぜひ参考にしてください。
関連する内容を動画で解説しています。ぜひあわせてご覧ください。
飲食店の販促は、どうあるべき?
飲食店の販促とは、「販売促進」の略で、来店や購入を促すための活動全般を指します。販促にはチラシやポスティング、SNS、グルメサイト、ポイントカードなど、さまざまな方法があります。
販促の本来の目的は、お店を知ってもらい、来店してもらい、また来てもらう流れを作ることです。
例えば、チラシで近隣の新規客に認知してもらい、来店後はLINEで再来店を促すなど、複数の接点を組み合わせると効果が出やすくなります。また、近年は消費者がSNSやGoogleマップ、口コミを見てお店を比較するようになりました。
まずは販促を売上アップにつなげる仕組みとして捉え、自店に合う方法を選ぶことが大切です。
飲食店の販促がうまくいかない3つの理由
飲食店の販促が思うように成果につながらないときは、始める前の設計に原因がある場合があります。特に多いのは、「ターゲット」「目的」「効果測定」が曖昧なまま実施しているケースです。
まずは失敗しやすい理由を整理し、自店の販促を見直すきっかけにしていきましょう。
来てほしい客層に販促が届いていない
販促で失敗してしまう理由のひとつは、誰に来てほしいのかを曖昧なまま始めてしまうことです。ターゲットが決まっていないと、使う媒体や伝える内容、配布エリア、投稿時間までぼんやりしてしまいます。
例えば、ファミリー層に来てほしい店舗であれば、地域のチラシや新聞折込が効果的です。また、若年層を集めたいなら、InstagramやTikTokなどSNSの活用も有効です。
まずは年齢、性別、居住エリア、利用シーンを整理し、届けたい相手に合う販促方法を選びましょう。
新規集客だけに力を入れ、再来店につなげられていない
新規集客に力を入れることは大切ですが、それだけでは売上が安定しにくくなります。飲食店では、再来店への仕組みづくりも必要です。
リピーター獲得には、LINE公式アカウント、ポイントカード、DM、次回使えるクーポンなどが効果的です。「初回来店を増やしたいのか」「再来店を増やしたいのか」を分けて考えると、選ぶ施策が明確になります。
配布・投稿・掲載した後の反応を確認していない
販促は、実施して終わりではありません。配布したチラシや投稿したSNS、掲載したグルメサイトがどのくらい反応につながったのかを確認し、次の改善に活かすことが大切です。
確認したい指標には、クーポン利用数、来店数、問い合わせ数、予約数、リピート率などがあります。反応を見ないまま続けると、効果が薄い施策に広告費を使い続けてしまうため、数字を見ながら小さく改善していきましょう。
飲食店の販促を成功させる5ステップ
飲食店の販促は、思いついた施策から始めるよりも、順番を決めて考えることが大切です。基本の流れは、「目的」「ターゲット」「予算」「販促方法」「効果測定」の5ステップです。
チラシを配る場合でも、「誰に」「何を伝え」「いくらまで使い」「何件来店すれば成功か」を決めておくと、次の改善につなげやすくなります。
1.販促の目的を決める
まずは、販促で何を達成したいのかを明確にしましょう。目的は大きく分けると、新規集客、リピーター獲得、客単価アップの3つです。
例えば、平日の空席を埋めたいならランチクーポン、常連客を増やしたいならLINE公式アカウントでの配信が候補になります。
「何のために販促を行うのか」という目的が決まると、選ぶべき販促方法や伝える内容も自然と絞り込めます。
目的が曖昧なまま始めると、成果が出たのかどうかも判断しにくくなるので注意しましょう。
2.ターゲットを明確にする
次に、来てほしい顧客の属性や行動範囲を整理します。年齢、性別、家族構成、居住エリア、来店時間、利用シーンなどを具体的に考えると、販促の精度が高まります。
商圏が限られる飲食店では、店舗周辺の住民や勤務者にどう届けるかが重要です。ファミリー層、会社員、学生、シニア層では、響く言葉も利用しやすい時間帯も異なります。
ターゲットが明確になるほど、チラシ、SNS、Googleビジネスプロフィール、LINEなどの使い分けもしやすくなります。
3.予算を決める
販促費は、売上の3〜5%をひとつの目安に考えるとよいでしょう。例えば月商200万円の場合、6万〜10万円ほどが目安になります。
大切なのは「いくら使うか」だけではありません。販促によってどれくらい来店が増えれば販促費用を回収できるのかを考えることが重要です。
まずは無理のない範囲で小さく試し、反応が良い施策に少しずつ予算を寄せていくと、失敗のリスクを抑えやすくなるでしょう。
4.販促方法を選ぶ
目的、ターゲット、予算が決まったら、販促方法を選びます。新規集客を増やしたい場合は、チラシのポスティング、Googleビジネスプロフィールなどが候補になります。
リピーター獲得を目指すなら、LINE公式アカウント、ポイントカードなどがおすすめです。
大切なのは、「流行っているからSNSをやる」と決めるのではなく、自店の課題に合う方法を選ぶことです。
5.効果測定と改善を行う
販促を実施した後は、成果を数字で確認しましょう。チェックしたい主なポイントは以下です。
- 来店数
- 予約数
- 客単価
- リピート率
- 問い合わせ数
- クーポン利用数
例えば、チラシを配布した場合は、クーポンの利用数や対象エリアからの来店数を確認します。SNSであれば、投稿の反応だけでなく、予約や来店につながったかを見ることが大切です。
販促は一度で成功させるものではなく、テストと改善を繰り返して育てるものです。反応が良いエリアや媒体に予算を寄せていけば、費用対効果も高まりやすくなるでしょう。
飲食店の販促で新規集客を成功させるアイデア
新規集客では、「お店を知ってもらうこと」と「来店する理由を作ること」が大切です。初めてのお客様は、そもそもお店の存在を知らないか、知っていても来店のきっかけがないことが多いためです。
自店のターゲットや商圏に合わせて、相性のよい施策を選びましょう。
Googleビジネスプロフィール
無料で集客の土台を整えるなら、まず取り組みたい方法がGoogleビジネスプロフィールです。
Googleビジネスプロフィールは、Google検索やGoogleマップに店舗情報を表示できる無料の集客施策です。「近くの居酒屋」「駅名 ランチ」など、地域名や目的で検索しているお客様に見つけてもらいやすくなります。
営業時間、住所、メニュー、写真、口コミ、投稿情報を整えておくことで、来店前の不安を減らせます。
情報が古いままだと機会損失につながるため、営業時間の変更や新メニュー、臨時休業などはこまめに更新しましょう。
SNSでの発信
Instagram、TikTok、XなどのSNSは、写真や動画でお店の魅力を伝えやすい販促方法です。メニューの見た目や店内の雰囲気がわかるような以下の内容を投稿することで、初めてのお客様にも親近感を持ってもらいやすくなります。
- メニュー写真
- 店内の様子
- キャンペーン情報
- スタッフ紹介
- 営業カレンダー
カフェ、居酒屋、スイーツ店など、若年層や女性客を集めたい店舗と特に相性がよいでしょう。
無料で始められる一方で、継続的な運用が必要です。すぐに来店が増える施策というより、お店を知ってもらい、少しずつファンを増やす取り組みとして考えましょう。
チラシのポスティング
有料の販促の中でも、地域密着型の飲食店が取り組みやすい方法がチラシのポスティングです。
ポスティングは、店舗周辺の住宅や事業所にチラシを配布する販促方法です。商圏内の住民や働く方に直接お店を知ってもらえる点が魅力です。
ランチ案内、テイクアウトメニュー、クーポン付きチラシと相性がよく、エリアや内容を変えながらテストするとよいでしょう。
広告費を抑えたい場合は、複数店舗で配布費を分担できるシェアチラシのような方法もおすすめです。
新聞折込チラシ
新聞折込チラシは、新聞にチラシを挟んで地域に配布する販促方法です。
例えば、弁当店、ファミリー向けレストラン、地域密着型のカフェなどでは、近隣のファミリー層やシニア層に認知を広げる手段として活用しやすいでしょう。紙面として手元に残るため、家族で相談して来店につながるケースもあります。
一方で、若年層や単身者には届きにくい場合があります。自店のターゲットが新聞購読層と合っているかを確認したうえで、使い分けましょう。
グルメサイト掲載
食べログ、ぐるなび、ホットペッパーグルメなどのグルメサイトは、飲食店を探しているお客様にアプローチできる販促方法です。宴会、ランチ、デート、家族利用など、目的が明確な方に見つけてもらいやすい点が強みです。
掲載する際は、以下の情報を整えます。
特に写真の印象は、来店前のお客様にとって重要な判断材料になります。料理写真や店内写真は明るく見やすいものを掲載し、お店の雰囲気が伝わるように整えましょう。
無料で掲載できる場合もありますが、予約ごとの手数料や掲載料が発生する場合もありますので、最新情報については各種グルメサイトでご確認ください。
地域メディアの活用
地域情報サイトやフリーペーパーなどの地域メディアは、近隣住民に宣伝したい場合に役立ちます。新規オープン、季節イベントなど、ニュース性のある内容と相性がよい施策です。
地域メディアを活用する際は、掲載先の読者層と自店のターゲットが合っているかを確認しましょう。
また、単発掲載だけで終わらせず、SNSやチラシと組み合わせると効果が広がりやすくなります。掲載をきっかけに、予約や来店につながる導線も整えておきましょう。
ブログやホームページの制作
ホームページやブログは、お店の公式情報をまとめて伝えるための受け皿になります。メニュー、アクセス方法、予約方法、こだわりなどを掲載できるため、来店前の不安を減らせます。
また、地域名や料理ジャンルを意識した記事を増やせば、SEOによる中長期的な流入も期待できるでしょう。制作して終わりにせず、メニュー変更やイベント情報を定期的に更新することが大切です。
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飲食店の販促でリピーター獲得を成功させるアイデア
飲食店の売上を安定させるには、新規集客だけでなく、リピーター獲得にも力を入れることが大切です。
リピーター向けの販促方法を活用し、お客様との関係を少しずつ育てていきましょう。
LINE公式アカウント
LINE公式アカウントは、登録してくれたお客様に直接メッセージを届けられる販促方法です。
来店時に登録を促し、季節メニュー、限定クーポン、イベント情報、特典などを定期的に配信すると、お店を思い出してもらいやすくなります。お客様のスマートフォンに直接届くため、紙の販促物よりもスピーディーに情報を届けられる点も魅力です。
ただし、配信頻度が多すぎるとブロックされてしまう可能性があります。売り込みばかりにせず、「また行きたい」と感じてもらえる内容を意識しましょう。
ポイントカードや会員制度
ポイントカードや会員制度は、来店回数を増やすための定番の販促方法です。来店ごとにポイントやスタンプが貯まる仕組みがあると、お客様にとって再来店する理由が生まれます。
紙のスタンプカードのほか、デジタル会員証やアプリ会員など、店舗の運用に合わせて選択可能です。
特典が弱すぎたり、達成までの回数が多すぎたりすると、途中で離脱されやすくなります。お客様が少し楽しみにできる設計を意識しましょう。
クーポン施策
クーポン施策は、割引や特典によって来店のきっかけを作る方法です。
初回来店を促したい場合は、「ドリンク1杯無料」や「初回限定10%OFF」などが候補になります。再来店を促すなら、「次回使える500円券」や「2回目来店でデザートサービス」など、次につながる特典が効果的です。
割引を大きくしすぎると利益を圧迫してしまいます。値引きだけに頼らず、限定メニューや追加サービスなども組み合わせながら、粗利を守れる範囲で設計しましょう。
DM(ダイレクトメール)
DMは、既存顧客やしばらく来店していないお客様に、案内を送る販促方法です。誕生日、周年イベント、休眠客の掘り起こしなどに向いています。
DMの魅力は、お客様に合わせた個別感を出しやすいことです。「お久しぶりです」「前回ご利用いただいた方へ」など、少し温度のある言葉を添えるだけでも、受け取る印象は変わります。
個人情報を扱うため、管理体制や送付コストにも注意が必要です。無理なく続けられる範囲で、再来店のきっかけを作っていきましょう。
飲食店の販促費はいくら必要?予算別おすすめ施策
販促費は多ければよいわけではなく、目的や売上規模に合わせて無理なく設計することが大切です。
| 月額予算の目安 | 取り組みやすい販促方法 | 向いている目的 |
| 月1万円以下 | Googleビジネスプロフィール、SNS、LINE公式アカウント、ポイントカード | 無料・低コストで集客の土台を整えたい |
| 月3〜5万円 | チラシ作成、ポスティング、クーポン施策、DM発送 | 店舗周辺の新規客に直接アプローチしたい |
| 月10万円以上 | グルメサイト掲載、Web広告、ホームページ制作、新聞折込、地域メディア掲載 | 複数の販促を組み合わせて本格的に集客したい |
自店の予算に近い項目を確認したうえで、販促費率の目安や具体的な施策の選び方を見ていきましょう。
販促費率の目安は売上の3〜5%
飲食店の販促費率は、売上の3〜5%をひとつの目安に考えるとよいでしょう。月商100万円なら3万〜5万円、月商300万円なら9万〜15万円ほどが目安になります。
例えば、広告費を5万円使う場合、何人の来店が増えれば回収できるのかを事前に考えることがおすすめです。販促費は、来店や売上につなげるための投資として捉えましょう。
月1万円以下でできる販促
月1万円以下で販促を始めるなら、無料または低コストで取り組める施策を優先しましょう。おすすめの販促方法は以下になります。
- Googleビジネスプロフィール
- SNS運用
- ブログ作成
- LINE公式アカウント
- ポイントカードや会員制度
まずは、お店を探している人が迷わず来店できる状態を整えることが大切です。すぐに大きな集客を狙うというより、店舗情報を整え、既存客との接点を作るための土台づくりとして考えるとよいでしょう。
特に、検索やGoogleマップ経由の来店導線を整えるGoogleビジネスプロフィールは、後から有料施策を重ねる際の受け皿としても機能するため、最初に整えておきたい施策です。
月3〜5万円でできる販促
月3〜5万円の予算があれば、無料施策で整えた集客導線に加えて、地域に直接届ける販促も検討しやすくなります。
以下の販促方法が主な候補です。
反応を見ながら配布エリアや訴求内容を変えれば、改善もしやすい施策です。
特に商圏が限られる地域密着型の飲食店では、ポスティングのように住民や勤務者へ直接アプローチできる施策が、検索からの来店導線とは別の入口として機能しやすいでしょう。
低コストで配布したい場合は、自店での配布や小規模エリアでのテスト配布、複数店舗で配布費を分担できる共同配布型のサービスなどもおすすめです。
月10万円以上でできる販促
月10万円以上の予算がある場合は、複数の施策を組み合わせた本格的な集客に取り組めます。以下の販促方法が主な候補です。
- グルメサイト掲載
- Web広告
- ホームページ制作
- 地域メディアの活用
- 新聞折込
- 販促物制作
費用が大きくなるほど、事前の目標設定と効果測定が欠かせません。広告費を増やす前に、客単価、利益率、スタッフ体制、予約対応の準備も確認しておきましょう。
飲食店で面白い販促を行うためのポイント
飲食店の販促では、他店と差別化するために「面白さ」を取り入れることも有効です。
思わず誰かに話したくなる企画や、SNSに投稿したくなるメニューは、お店を知ってもらうきっかけになるでしょう。
SNSで話題になりやすい販促アイデア
話題化やSNS拡散を狙うなら、限定性や季節性、参加性を入れた企画にしましょう。
以下のような企画は、SNSの拡散や来店のきっかけになりやすいアイデアとしておすすめです。
- 期間限定メニュー
- 周年イベント
- 地域コラボ
- 誕生日特典
- 投稿キャンペーン
- ハッシュタグ企画
また、Instagramでは写真映えする料理、TikTokでは調理風景や盛り付け動画、Xでは思わず共有したくなる企画と相性が良いです。実施する際は、営業時間や地図、予約リンクも整え、投稿を見た人が迷わず来店できる導線を整えておきましょう。
面白い販促を集客につなげる条件
面白い販促を成功させるには、ターゲットや利益設計を外さないことが大切です。奇抜な企画で注目を集めても、来てほしいお客様に届かなかったり、客単価や再来店につながらなかったりすると、販促としての効果は弱くなります。
面白さは、あくまで来店のきっかけです。商品力、接客、予約導線、LINE登録、次回クーポンなどと組み合わせて、売上につながる流れを作りましょう。
低予算で始めるならGoogleビジネスプロフィールとポスティングを組み合わせよう
飲食店の販促は、目的と予算に合わせて選ぶことが大切です。新規集客を増やしたいのか、リピーターを育てたいのかによって、取り組むべき販促方法は変わります。
新規集客では、チラシのポスティング、新聞折込、グルメサイト、SNS、Googleビジネスプロフィールなどが候補になります。リピーター獲得を目指すなら、LINE公式アカウント、ポイントカード、DM、クーポン施策などを組み合わせるとよいでしょう。
販促費は売上の3〜5%を目安にしながら、来店数やクーポン利用数、予約数を確認し、費用対効果を見ながら改善していくことが重要です。
低予算で始めるなら、Googleビジネスプロフィールで検索からの来店導線を整えつつ、ポスティングで商圏内の住民や勤務者に直接届ける方法が有効です。
広告費を抑えて地域住民に届けたい場合は、シェアチラシのような低コスト型のポスティングサービスも効果的です。
まずは自店に合う方法をひとつ選び、来店につながる小さな一歩から始めてみましょう。